Antidote アンチドート

BRAND STORYブランドストーリー

クリエイティブなパッケージと、独自の形状が目を惹く「アンチドート」 ニューヨークで活動するデザイナー・レッドタルハマー氏によって生み出されたこのチョコレートを、日本で輸入販売しているのは讃井里佳子さん。
大学で運動生理学を学び、現在は「カラダがよろこぶことを通して健康に」をテーマに、カカオ、チョコレートの輸入販売の他に、スロージョギング🄬や10分ランチフィットネス🄬の普及活動を行っています。

 

一瞬で虜になった「初めて」の味

讃井さんがアンチドートの輸入を始めたのは2013年から。

「もともと健康をテーマに活動をしてきたので、食べ物に関してもチョコレートが特別に好き、というよりは『美味しいものが好き!』という感じだったんです。ですが、ニューヨークの出張から帰ってきた夫のトランクにチョコレートが入っていて、何の気なしに口にしてみたら、驚き……というかバイブレーションを感じたんです。普段口にしているチョコレートとは違う……なんだコレ?食べたことのない味だ!と。あまりにも衝撃的だったので、夫に『このチョコレートはどこで手に入れたの?』と聞いてみたら、現地で意気投合したカメラマンさんと飲んでいて、そこにレッドさん(アンチドートの創始者)もいて、シェアしてもらったんだ、と」

瞬時にその味の虜になった讃井さん。ですがアンチドートのチョコレートは当時まだ日本では販売されておらず、日本で売る人を探している状態だったそうです。

「そこで『私がやります!』と、申し出たのが始まりでした。最初の方は私自身、英語も喋れないし貿易のことも何も分からなくて。英語のできる友達に翻訳してもらったり、通関業者さんを探したり、バタバタでしたが、それでも『またあのチョコレートを食べたい!』という気持ちが大きな原動力になって、今に至っています。アンチドートのチョコレートのコンセプトが、私の考える健康観ともシンクロするところがあって、素敵なご縁に恵まれたなと思っています」

チョコレートを食べる喜びを通して健康に

 『アンチドート』のコンセプトは『日常からの脱力 日々の生活の中で無意識に感じているストレスや疲れから解放される……そんな“解毒剤(Antidote)”のようなチョコレートを目指して作っています。
使用しているカカオ豆は、世界的に評価が高く希少なエクアドル産アリバ種。風味豊かで持続可能なオーガニックのカカオ豆を、環境と野生動物を保護している農家とダイレクトトレード(直接取引)することで、環境にも寄与しています。

「当初は創業者であるレッドさんも、原材料まで遡って作ろうとは考えていなかったそうです。けれど、世界中の150種類以上のチョコレートを食べ比べてもどれも納得いかなくて……だったらもう自分で作っちゃおう!と、チョコレート作りやカカオの品種など調べて突き詰めていくうちに、現在使用しているエクアドル固有の『アリバ種』にたどり着いたそうです」

チョコレートの原料であるカカオだけでなく、トッピングの原料や組み合わせも、レッドさん自身がひとつひとつ選んで決めているそうです。

「体が喜ぶヘルシー志向のチョコレートを作りたい、という想いのもと、アーユルヴェーダ(インド・スリランカ発祥の伝統医療)を学んで、その考え方に基づいてチョコレートのトッピングも決めたそうです。ラベンダーにレッドソルト、コーヒーにカルダモン、など変わった組み合わせのものが多いですが、塩やスパイスが加わることで、あらゆる味覚を網羅できる奥深い味わいになっています。勿論、カカオ以外の素材も厳選しています。例えばラベンダーはフランス産のものを、塩はボリビア産の紅い岩塩を、コーヒー豆はエクアドルのロハ地方で育てられたものです。世界中から取り寄せたスパイス・果物・ナッツなどの中から、実際に本人が口にして、これぞと思ったものを組み合わせているんですね」

そんなこだわりの詰まったチョコレートのパッケージをデザインしているのも、デザイナーであるレッドさんご本人なんだそう。

「彼女にとっては、チョコレートも、包装も含めて、1つの作品なんです。チョコレートの名前はどれも神話の神々の名前に由来するものなんですが、それぞれの名前とデザインとフレーバーがリンクするように作られているんです。
例えば『アルテミス』はギリシャ神話の狩猟の女神なので、パッケージには弓が描かれています。中央の赤いハートはアルテミスの唇なんです。「狙いをさだめ射抜く力をさずけましょう」というコンセプト通り、低温焙煎カカオ73%のダークチョコレートにアーモンドとフェンネルシードをトッピングし、集中力が高まるような豊かな味わいに仕上がっています。他にも、カカオ分100%のローチョコレートをベースにしたアステカの神をモチーフにしたものもあるんです。どのチョコレートも個性が違って、生き物みたいなんですよね。作品として、コンセプトも味も形も含めて、まるごと身体に取り入れることで、より効果を発揮する。そんな願いと共に作られているんです」

チョコレートそのもののパワーに加えて、讃井さんが惹かれているのは、創業者であるレッドさんの既成概念に囚われない発想なんだそう。

「アンチドートのチョコレートは、製法が2通りあるんです。カカオ100%のものは加熱をしていないカカオ豆を、カカオ分84%や77%などのラインナップには低温・長時間焙煎したカカオ豆を使用しています。彼女としては非加熱のカカオ豆ならではの成分も身体に入れたいし、ローストしたカカオ豆の豊かな香りも感じて欲しい、ということみたいで。その日の気分やコンディションで好きな方を選べるようになっています。理屈ではなくインスピレーションによって出来上がる、そういうところがデザイナーらしいですよね。製法も含めて、彼女の作品なんです」

アンチドートに惚れ込む讃井さん。その魅力は、感性を重視するレッドさんの自由な人柄から生まれているのだ、と考えているそうです。

「彼女は、ヴィーガンでもなく健康至上主義でもないんです。むしろお酒が好きで、たくさん飲んだりします(笑)でも口に入れる物は、自分にとって心地よいものがいいと、こだわり抜いているんです。どれだけ身体に良い成分が含まれていたとしても、心が喜ばない食べ物では、本当の意味で健康を追求しているとは言えない。そういう感覚を大切にしているところが、私は本当に大好きで……アンチドートのチョコレートには彼女の感性が凝縮されているんです」

アンチドートを通して、エクアドルの魅力も感じて欲しい

そんなレッドさんの『作品』とも言えるチョコレートを日本で紹介しているうちに、讃井さん自身もエクアドルという土地そのものに魅せられていったそう。

「なんでこんなに美味しいんだろうか、と考えるほどにね、やっぱりエクアドルのカカオのパワーが凄いんじゃないかなと思い至ったんです。それで実際に現地を見てみたいと思い立って、アンチドートのチョコレートをきっかけに出会った方と一緒にエクアドルに行きました。首都キトから飛行機と自動車を乗り継いで2時間半くらいのところに『ビルカバンバ』という長寿の村があって。そこからさらに2時間半ぐらい車で行ったところにある『サンタアローナ遺跡』を目指して訪ねました。そこは紀元前3500年、カカオを飲用に使った歴史上最古の土器が発掘された場所なんです」

洪水が発生し道路が遮断されるなど険しい道中だったそうですが、本やネットを見ているだけでは想像することのできない雄大な自然を、肌で感じることのできる貴重な経験になったそうです。

「エクアドルは、海岸地帯・森林地帯・山脈が隣接した土地に、さらに赤道が通っている、という非常に特殊な場所なんです。この土地から生み出されたカカオは、地球からの贈り物だと思っています。そういう世界的にも類を見ない場所で育っている植物を、日本にいながら食べることができることに深い喜びを感じます」

他に類を見ない条件が揃ったエクアドルは、日本との親和性が高い国の一つでもあるんだそう。

「エクアドルには、富士山に似た山(コトパクシ山)があったり、温泉も湧いています。縄文式土器に似た土器(バルビディア土器)も発掘されたりもしているんですよ。エクアドルの赤ちゃんにも蒙古斑があって同じDNAを持っているんじゃないか、という話もあります。地球の反対側に位置している国同士なんですが、通じるところがたくさんあるんです。知れば知るほど面白くて。そんな地で獲れたカカオを、日本でチョコレートとしてご紹介できることを嬉しく思います。是非、アンチドートのチョコレートを食べながら、エクアドルという土地の魅力も感じて頂けたら」

レッドさんのインスピレーション溢れる世界から広がる、エクアドルの壮大な自然と、古代まで遡る人間の営み。遠い地に想いを馳せながら、心身共に幸せが満ちてくる「アンチドート」のチョコレートを体感してみて下さい。

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