こんにちは!ショコラナビの福永です。
「このチョコレート買ってみたいんだけど、『プラリネ』ってなんだろう?」
そう思っているあなたのために、『プラリネ』とは何なのか解説します。
紛らわしいことに、じつは『プラリネ』には2つの意味があります。
ひとつは中に何かが入っているチョコレートという意味、
もう一つはナッツを使ったクリームの意味です。
なぜ2つの意味があるのでしょうか?
そしてあなたの買おうとしているチョコレートのプラリネの意味はどちらなのでしょうか?
それを分かるようになるために、それぞれの意味と由来を詳しく解説します。
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目次
プラリネの意味はベルギーとフランスで違う
先ほどプラリネには2つの意味があると解説しました。 なぜふたつの意味があるのかと言うと、ベルギーで使われる場合とフランスで使われる場合で意味が違うからです。 あなたが買おうとしているチョコレートがベルギーのチョコレートの場合は、プラリネとは中に詰め物がしているチョコレートということになります。 フランスのチョコレートの場合は、ナッツ味のチョコレートだということになります。 では他の国のチョコレートの場合はどうでしょうか? 基本的にはフランスで言われている意味のナッツを使ったチョコレートと考えて大丈夫です。 なぜなら、世界中で作られているチョコレートはフランスのチョコレートをリスペクトして作っているケースが多いからです。 日本のチョコレート職人も、フランスで修行をし、フランス式の名前の付け方をしている方が多いです。 一方で、「うちは本格的なベルギーチョコレートです!」というお店では、ベルギー式の名前の付け方をしている可能性が高いです。 その時は、「中に何か入っているチョコレート」と思っておきましょう。プラリネとは?ベルギーチョコレートの場合
↑『プラリネ』の例:レオニダスのチョコレート 使い分けが分かったところで、それぞれの意味を詳しく解説します。 先ほどご紹介した通り、ベルギーチョコレートでプラリネといえば、中に詰め物をしているチョコレートのことです。 同じ意味で『プラリーヌ』という言葉が使われることもあります。 中に詰め物をしているとはどういうことでしょうか? その答えは、プラリネの断面を見てみると分かります。 プラリネの断面を見ると、おまんじゅうのように二層になっています。 外側は硬いチョコレートで、内側は柔らかいクリームなどが入っています。 このクリームが先ほどからご紹介している『詰め物』です。 詰め物には、View this post on Instagram
- チョコレートのクリーム
- 果実のジュレ
- なめらかなキャラメル
- コーヒーのバタークリーム
プラリネが食べられるお店とは
プラリネはベルギーチョコレートのお店で食べることができます。 ベルギーチョコレートで有名なお店は、- ゴディバ
- レオニダス
- デルレイ
- ノイハウス
- ピエールマルコリーニ
プラリネとボンボンショコラの違いとは
チョコレートに詳しい方なら、ここまでの説明を見て 「プラリネとボンボンショコラって一緒なの?」 と思ったと思います。 『ボンボンショコラ』も外と中が違うチョコレートでできているからです。 プラリネとボンボンショコラの違いは作り方にあります。プラリネの作り方
プラリネは、外側の層を作る時に型を使って作ります。 まず、溶かしたチョコレートを型に流し込み、余分なチョコレートを捨てて、チョコレートの容器を作ります。 その中に詰め物を流し込み、最後にチョコレートで蓋をします。 つまり、外側を先に作って中を後から注入する、シュークリームのような作り方です。ボンボンショコラの作り方
一方、ボンボンショコラは外側の層はコーティングで作ります。 先に中身を一口サイズに作り、チョコレートでコーティングします。 いわばアーモンドチョコレートを作るようなやり方です。 プラリネとボンボンショコラは作り方が違うので、出来上がったチョコレートも微妙に違います。 断面を見ると、プラリネの方がボンボンショコラよりも外側の層が分厚いです。 さらに、プラリネの方が外側のチョコレートが固いケースが多いです。 一方ボンボンショコラは、中身を先に作るので中身がそれなりに固くないといけません。 ボンボンショコラの中身は生チョコ程度の硬さが必要です。 そのためジャムなどの柔らかいものは入れられません。プラリネとは?フランスの場合
フランスでプラリネといえば、ナッツを使ったペーストのことを言います。 プラリネクリームともいいます。 プラリネの作り方は以下の通りです。- ナッツを香ばしくローストする
- 砂糖と一緒に焦がしてキャラメリゼする
- 粗く砕く
- 石臼などで弾いてペースト状にする
プラリネとは?まとめ
まとめると、プラリネは- ベルギーのチョコレートとフランスのチョコレートで意味が違う
- ベルギーチョコレートの場合は中に詰め物がしてあるチョコレートの意味
- フランスのチョコレートの場合はナッツを使ったペーストの意味